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エンディング 3
「おい、逃げるんだぜ!」
魔理沙の掛け声に合わせて私は地面を蹴った。
「こ、こら!戻りなさい!」
威勢の良い裁判長とその関係者が妨害を試みるが、それをアリスが弾き返している。
「思い出してみたらただの酔っ払いの至りだったなんて・・。なんて拍子抜けなの」
そう言いつつもアリスの横顔は実に楽しそうだ。
あれ、なんでだろう。アリスの内心が手に取るようにわかるわね。
「拍子抜けも何も、アリスが酒で暴れるのはいつものことなんだぜ。こんな騒がしい日常に付き合わされている私たちの身にもなって欲しいんだぜ」
口では文句を言いつつも魔理沙の表情も明るい。
「一番騒がしいあなたが言わないでよ!全く!・・・けれど、最近 幻想郷では異変が起こっていないのに退屈はしないわね」
そうか。アリスの言葉にハッとする。私も二人と同じ気持ちだったのね。
「こんな日常を過ごせるのも、悪くないわね」
つい、そんな似合わない言葉を呟いてしまった。
願わくは・・。仲間と、同じ空間で、楽しく笑い合う宴会が、幻想郷に流れ着きませんように。
―END 「当たり前の日常」―
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