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エンディング 2
「くっそー、こうなったら逃げるんだぜ!」
魔理沙が箒にまたがり、自由を求めて空へと向かおうとしたその刹那。
裁判長の動きが一瞬早く、取り押さえられてしまった。
「あら魔理沙、悲しい結末ね」
そう言う霊夢の横顔はなぜか晴れ晴れとしている。
魔理沙が騒ぎを起こしたせいで出演疑惑がうやむやになったからだろうか。
「そうね、これで魔理沙の有名投稿主の地位も失墜かしら」
私の言葉に対して悔しそうに顔を歪める。
「動画に出ていたのは霊夢とアリスのはずなんだぜ!私は何を見落としていたんだぜ・・?」
そうだ、せっかく魔理沙が捕まっているんだ。もっと日ごろの行いを反省させてあげてもいいわね。
あと私の出演疑惑についても、裁判長に忘れてもらうために・・。
「魔理沙、この際だから例の動画とかも提出しなさいよ。昨日言ってた強盗動画とかも」
「強盗ですか!?魔理沙さん、あなたは私の教えにそこまで背いていたのですか!?」
狙い通り、裁判長が食い気味に説教を始めた。これで少しは反省してくれるだろうか。
それにしても・・。
なんだか昨日はとても楽しい会だった気がする。
全て思い出したわけじゃないけど、やっぱり仲間と同じ空間・時間を共有するのは大切ね。
「じゃあ、私たちは帰りましょうか」
霊夢の言葉に少し寂しさを感じながら。
「そうね。また焼酎持っていくわね」
そう応えて帰路につく。今日の晩御飯は体に優しいものにしようかな。
―END 「平穏なエス」―
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