"楽園の素敵な巫女"
博麗 霊夢
キャラクターシート
※あなたの選択したキャラクターは霊夢で間違いありませんか?
間違いなければ先をご覧ください。
不味いわね・・。私らしくもなく、つい動揺が表に出てしまったわ。
”過激な動画投稿したのでは?罪”なんてもの、私のはずがないのに――
そもそも投稿どころか動画を見ることだってあんまりないのに。
けど、もしかしたら先週撮影したあの動画のこと・・じゃないわよね・・。
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まず、状況を整理しましょう。
今日になっていきなり裁判沙汰ということは、問題の動画が投稿されたのは“昨日の夜から今日の朝までの時間” と考えていいわね。
これは参ったわね・・。昨日の夜は飲めや歌えやの大騒ぎで、飲みすぎで少し記憶があやふやだわ。
えーと、確か・・こんなかんじだったかしら?
15:00
日課の博麗神社のお掃除を終え、のんびりとお茶を飲んだ。
17:00
魔理沙がやってくる。
「よっ!今日は桜も満開だし、いい酒が飲めそうだぜ!」
「そうね。ところで、ウチの境内で飲むんだから当然、いい酒は持ってきたんでしょうね?」
私の発言を聞いて魔理沙は意地の悪い笑みを浮かべる。
「おっと、それは先週の飲み会で撮ったあの動画を投稿しないことには無理な相談なんだぜ」
「それは忘れて頂戴!いつもはお酒飲んだらすぐに記憶無くすくせに、なんでこれだけは覚えているのよ・・」
「そりゃあ、霊夢がかわいく踊るなんて過激すぎて記憶に残るってもんだぜ。公開したら人里のみんな信者になっちまうだろうなー」
「もう!いいから買い出し行くわよ!」
この話題を打ち切るように立ち上がった。
19:00
「「「かんぱーい!」」」
宴が始まる
※日本では20歳未満の飲酒は法律で禁じられていますが、幻想郷では問題ありません。
20:00
「遅くなったわね。はい、これあなたが好きな焼酎」
目をやるとそこには不二才(ぶにせ)と書かれた一升瓶を持ったアリスがいた。
「不二才じゃない!ほらほら、こっち座って!開けて!注いで!」
「はいはい。もうだいぶ出来上がってるわね」
アリスは表情を崩さずに言う。よし、早く飲ませて恥ずかしい話でも聞きだしてやろう。
「かんぱーい!」
21:00
「それでねそれでね、人形劇で新しい展開を思いついたのよ!題して『蓬莱人形が火を消すだけ』。人形が本当に火を消すのよ!」
アリスが随分と嬉しそうに話している。ほんとにみんな、動画大好きねぇ。
「へー。良いんじゃない?」
とりあえず適当に返答したところで、魔理沙が話に割って入ってくる。
「お、アリス来てたのか!じゃあ早速歌ってもらおうか。『魔理沙は大変なものを」
「ちょ、ちょっと!私がお酒を飲んだら毎回歌うと思ったら大間違いなんだからね!大体私の歌ってる動画を勝手に投稿なんてして!恥ずかしいからあの動画消してよ!」
アリスが顔を真っ赤にしながら魔理沙の発言をさえぎる。
「そ、そうか・・。いや~それは残念だぜ。ところでアリス、お酒が足りてないんじゃないか?」
言うが早いか、魔理沙は近くの一升瓶を手に取るが・・。
「あれ、もう空なんだぜ?もしかして霊夢がもう飲んじまったのぜ?」
アリスが不満げに顔を膨らませる。
「そうなのよ、せっかく好きなお酒を持ってきてあげたんだからもっと味わって飲めばいいのに」
全く、金持ちは言うことが違う。
「うちの神社は盛況とは程遠いからね。油断したら全部貰うわよ」
驚きの表情を浮かべるアリスにしたり顔で言い放ってやった。
「霊夢が踊ったら賽銭は無限に増えるはずなんだぜ。ほらほら、やっちゃいなよ!」
魔理沙が言ったところでふと違和感を覚える。
「あなた、珍しくカメラ持ってないじゃない」
魔理沙に聞いてみると、魔理沙は飄々と答える。
「そうなんだぜ、私としたことがあー、家に置いて来ちゃったんだぜ」
魔理沙がそう言ったところで、離れた席から大声が上がる。
どうやら鬼がやって来たらしい。私たちは話を中断して立ち上がった。
鬼が来ると、毎回飲み比べが始まるのだ。
23:00
満開の桜の下で妖怪や鬼とともに酒を飲むなんて、今の幻想郷はどうかしてる。
だけど、どうしてかしら、気持ちよくなってきた・・。
0:00
1時間前の気持ちよさはどこへやら、眠気がすごい。ちょっと飲みすぎちゃったわね。
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翌7:00
目が覚めると縁側で寝ていた。頭がズキズキと痛む。宴会会場はぐちゃぐちゃでひどい有様だ。酔い覚ましがてら片付けを始めた。
8:00
魔理沙が訪ねてくる。私より早くダウンしていたというのに元気なものだ。
「ああ・・頭が痛いんだぜ」
そんなこともなかった。
「そうね、鬼と飲むとロクな目に合わないわ」
ひとしきり鬼との飲み比べの結果について話した後、魔理沙が話題を変えた。
「ところで霊夢、昨日って何か変なこと起きなかったか?」
「変なことって?いつも通りだったと思うわ。こんな惨状がいつも通りというのもどうかと思うけれど」
ぐちゃぐちゃな宴会跡地を見ながらため息をついた。特にこの大きなキャンプファイヤー跡の片付けが大変そうだ。昨晩は大きな火があがる中で飲んでいたのかしら?
「そうか・・。それならいいんだぜ。このキャンプファイヤー跡とか、相当大きな火があがったはずなのに記憶にないからな、聞いてみたんだぜ」
魔理沙も片づけを手伝ってくれるようだ。
10:00
片付けが終わり、縁側でお茶を飲んでいると突然声をかけられた。
「霊夢さん、魔理沙さん。あなたたちのどちらかに犯罪の疑いがかけられています。裁判所まで来てください」
もしかしたら記憶違いもあるかもしれないけど、大体はこれで合ってそうね。
それにしても、酔った勢いであの動画を投稿してしまったということがあるのかしら?
ああ、思い出すだけで恥ずかしくなってきた――
ちょうど1週間前だったかしら。神社のPR動画を投稿したら参拝客が増えないかしら?なんて軽い気持ちで言ったが最後、魔理沙に「じゃあ霊夢が踊ればいいんだぜ!主にアリスが踊っているこの動画の再生数を見ろよ!」なんて言われて・・。
確かに、踊った記憶があるわ。撮影された記憶もある。次の日にノリノリで踊っている自分の姿をカメラ内のフォルダで見てドン引きした記憶まであるわ。
まずは、裁判の対象になっている動画がこの踊ってみた動画かどうかを見極める必要があるわね。どちらであっても、この動画の存在は否定するけど。
あとは・・投稿者ね。記憶がない時間帯に、二人のどちらかデータをとられちゃったのかしら?
だとしたら、投稿者は魔理沙かアリスのどちらかということになるのだけれど、どちらかしら。
もし魔理沙のアカウントだったらすぐにわかるはずよね。魔理沙は有名投稿者なわけだし。
それとも・・?
さて、どうしたものかしら。
(勝利条件)
①真相を解明する。“投稿者”と“出演者”は誰か?
②議論終了時、“過去に撮影した動画“を裁判長に提出されない。
(行動の指針)
過去に撮影した動画が公になってしまうのは避けましょう。霊夢が恥ずかしがってしまいます。
自身の記憶はあやふやですが、昨夜の出来事を推測しないといけません。
人によってはそういう経験ありますよね?その時を思い出しましょう。経験ない人は頑張りましょう。
あと一つ。タイムテーブル上には“霊夢の記憶違いまたは勘違い“が一つあります。
どの記憶が違っているか突き止めたら、場合によっては事件の真相が少しクリアに見えるかもしれません。真相に迫るためには、PLの推測力が必要かもしれませんが・・。
全プレイヤーがキャラクターシートを読み終わったら、いよいよ議論開始です。
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